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ファッションと心理学

最近、心理学の本を読んで思ったことです。

 

お気づきの方も多いかと思いますが、ファッションを通してその人の人となりが見えてくることがあります。

「自分自身をどのようにとらえているのか。」「人からどのように見られたいのか。」ファッションに如実に表れます。

 

なかには無頓着に見える方もいますが、そういう方は、①自分に満足し着飾る必要性を感じていない、②自尊心が低すぎて自分を飾ることにすら抵抗がある、③経済的な事情により考える余裕がない、などの理由が考えられるそうです。

 

私はこの②が気にかかりました。学生時代に同じクラスにそんな雰囲気の子がいたのを思い出したからです。

彼女はくりっとした綺麗な瞳をもった、優しげで儚げな顔立ちの子でした。とても可愛いと思っていたのですが、いつもツヤツヤの長い髪を一つ結びにし地味な格好をしていました。言動も控えめで前にでることはほとんどなかった気がします。「髪を下ろしたらすごく可愛いと思う!」と何度か話した気もするのですが、「そうかなぁ。」と小さく笑うばかりで在学中ついぞ髪を下ろした彼女を見ることはありませんでした。

 

上記は極端な話ではありますが、ファッションに興味があり気を遣っていらっしゃる方でも、パーソナルカラー診断等の結果、一般的に派手と思われるものが似合うとなった場合に似た反応を示す方は多いです。「こんな派手な色着れないです…」と。パーソナルカラー診断は実際の顔映りの違いなどを目の当たりにするので、頭では理解されているのかと思いますがココロがすぐには追いつかないのでしょう。

 

イメージコンサルタントとしては、似合うものをお伝えすることでお客様がより魅力的に変わっていくことが至福の喜びですが、一方的な似合うの押し付けと感じられないよう、ココロに寄り添ったアドバイスの必要性をひしひしと感じております。

 

そして揺れ動く乙女心は論理的思考だけでは解決できぬ…!と思っています。

理論で把握し、感情で納得する…この工程が多くの女性には必要なんだよなぁと。

オシャレになりたいとか雰囲気を変えたいとか、きっかけは様々ですが「似合うものを知りたい」という目的に対して、私は理論を使って精一杯お伝えします。皆様は「こういう理由で自分にはこれが似合う」ということを知ります。ここまでで、納得できる方もいらっしゃいます。が、多くの方はこのあとが大事。

「似合ってるね。」「素敵になったね。」のひとことを誰かからもらうこと。これで感情が納得し、ココロの動きが加速化するのです。

 

ファッションと心理学の話は、まだまだたくさん話したいことがあるのでまた改めてお話しします。