2023/1/7更新
お客様によくお話するのですが、「似合う色=パーソナルカラー」ではありません。
もちろん、パーソナルカラーもその人を引き立てる色の一部ではあります。
ただ、似合う色というのは定義によって変わるかな…と思います。
パーソナルカラーはその人が持っている色素を引き立てる色です。
なので、顔色がよく見える等の効果が期待できます。
しかしながら、パーソナルカラーがしっくりこないという方もいらっしゃいます。
診断結果は納得できるものの、実際取り入れるとなんだか違う…と。
その場合考えられるのが、パーソナルカラーが持つ色イメージ(オレンジは活発そうとか、水色は爽やかとか…)が、その人の顔タイプ又はキャラクターと馴染まない可能性です。
例えばパーソナルカラーがサマーで顔タイプがアクティブキュート、キャラクターは活発で明るいといった具合のAさんの場合、
Aさんの周りの人たちは、Aさんに似合う色を聞かれた場合、サマーの中にある柔らかなパステルカラーや穏やかなスモーキーカラーを思い浮かべ答える方は少ないのではないかと思います。
アクティブキュートは目力が強い方が多いので、そこに着目すると強さを感じるビビッドカラーが連想されやすく、さらに活発さや明るさの色イメージは鮮やかな暖色です。
なのでAさんは、オレンジや赤が似合いそうと思われやすくなります。
では実際に赤やオレンジを着てみるとどうなるのか。
パーソナルカラーの視点で見ると、
おそらく、サマーの色と比べると顔の赤みが目立ったり肌の透明感が弱まったりはします。
なので、そうしたポイントはメイクでカバーすると…
落ち着いた印象のサマーのラベンダーカラーを着るよりも、オレンジの方が似合って見える場合があるのです!
(個人差はあります。とことん黄みが苦手な方だったりすると、赤は大丈夫でもオレンジだと…💦となったりするので。)
このように、その人にとっての「似合う色」は様々な視点や定義から変わってきます。
比較的ファッションは、パーソナルカラーで定義する「似合う色」を外しても、全体の色合わせがその人をよく表している場合はとても似合って見えることも多いです。
パーソナルカラーはメイクアップ…特に血色に繋がるリップやチークにおいてとても大事になります。メイクは自分の持っている色素と直接ぶつかり合うので、外しすぎると調和がとれなくなってしまうのです。
ただ、やはりご自身の顔立ちやキャラクターとパーソナルカラーの色イメージがずれる方は、メイクの全てをパーソナルカラーに偏らせない方が素敵に見えます。
最終的に前回のコラムと行き着く先は同じで、
色以外のことにも言えるのですが、「似合う」はとても多面的です。
現在、イメージコンサルティングには様々な診断が存在していますが、ひとつの定義に囚われすぎると生じる矛盾に混乱してしまうので、
この視点・この定義・この角度から見た場合は自分はこれが「似合う」、但しそれはあくまでも自分の「似合う」の一面にすぎないと広く捉え、自分の中でしっくりくる一面が見つかったら、そこに照準を合わせた似合わせをつくっていくと良いかと思います◎